型付け加工とは
(知りたい人のために書いたので面倒な人は飛ばしてください)
文字通り新しいグラブに使いやすいように型を付けていく作業です。その為の方法はたくさんありますが、簡単に説明します。
皆さんは手や指の関節が曲がるとき手の皮は伸び縮みをしているのを知っていると思います。掌を握りこむとき手の甲側の皮が伸びて、掌側の皮はたるんでくるのがわかると思います。これは手だけでなくグラブでも全く同じ革ののび方をします。
グラブを閉めるときは、手の甲側の革が伸びています。買った際のグラブはこの伸び縮みができない状態の為、硬くて使用することができません。これを店舗で革を伸ばしていくことが型付け加工になります。
それと捕球面もしっかり捕球ができるようにポケットといわれるボールを捕球する位置を作成します。捕球しながら場所を作っていくこともできますが、捕球位置が明確に決まっていないことがほとんどなので、きっちりした場所にポケットができないのが問題点としてはあります。
そこでよく使うポケットではなく本来捕球する位置の革を先に伸ばしておいてあげて捕球しながら自分の捕球したいところの革を伸ばしていくと良いグラブに仕上がっているお客様が多くいらっしゃいます。
そこで当店でも伸ばす部分の革、捕球位置のあるべき場所を決めて癖をつけるために型付けをお勧めしております。
よく柔らかくなったらいいんでしょ?といわれるお客様がいらっしゃいますがそれだけではないことがわかっていただけるかと思います。